そんな機械部品メーカーが選択した30周年イベントとは?
30周年を迎える従業員400名の機械部品メーカーのお客様。社員一致団結して、次の10年を切り開いていくためにも、周年イベントを活用し、みんなの士気を高めたいというご要望でした。
ならば「華やかなイベントが良いだろう」というお考えまではあったのですが、今回のご担当者は初めて大役を仰せつかった20代後半の社員ということもあり、「どんな手順で進めればよいかわからない」「どんな企画を立てれば良いかアイデアもない」、というお悩みをお持ちでした。
「10年前にも周年イベントを開催したのですが、前任者は既に退職し、当時の詳しい内容を知る者がいない」という状況で、社内で情報や経験がシェアされていない、という問題もあるなかでのお問合せでした。
当初は単純に「ワイワイ楽しく盛り上がろう」という主旨のアイデアが出されたのですが、この会社の平均年齢は30代後半、しかも社長を筆頭に社員には技術者が多く、営業系の企業にウケる企画は反応もイマイチ。「もっと社風にあった企画はないか?」ということで再度コンセプトから見直すことになりました。
担当者の方とミーティングを重ねる中で、何度も出てきたのが「社長自らがホストになり、社員をねぎらいたい」というコメントでした。そこで「ねぎらい」という言葉や「次の10年を共に歩む」という想いを元に再度プランニング。「盛り上げ」「華やか」から「感動」「感謝」「心温まる」にシフトして企画を構想しました。
「社員が頑張れるのは、家族がいてこそ。心から社員をねぎらうのであれば、ご家族も一緒にねぎらおう」という考えから練り上げた企画です。
社員のご家族やお子様に心から楽しんでいただくことで、にぎやかさを演出。イベントとしての華をそえつつも、
頑張っているパパやママの活躍ぶりを家族に伝えることで、パパやママの良さを見直す場にしようという狙いがありました。
特に社長が発表したパパやママ社員の活躍を紹介するプログラムは感動の渦。400人の社員をまんべんなく紹介するため、部署単位での紹介も多かったのですが、映像やスライドを織り交ぜることで、不公平感はありませんでした。
単純に「頑張ろう」ではなく、社員の努力を皆で称えることで、本人や周りが自然と頑張ろうと思える、そんな演出に、社長のみならず参加した社員や家族の満足度も非常に高いものになりました。
イベントの対象者がお客様、あるいは社員なのか?それともその家族なのかによって、進行プログラムや演出、さらには記念品やお土産(引き出物)までその内容は大きく変わります。また参加者の年齢層や性別によってもアプローチが異なります。
企業であれば100周年を迎える老舗と設立10周年のベンチャー企業でも演出は異なります。いかに「らしさ」を表現するか?をきちんと考えたプランが必要です。
社員やそのご家族への事前告知の仕方によって参加率は大きく左右されます。
さらにもう一歩踏み込んで、「なぜこのイベントを行うのか?(イベントの意義)」「このイベントで期待している効果」を明確に伝えていくことで、次のステップに向けた社員の士気を高め、会社へのロイヤリティ向上も期待できます。
特に社員向けの周年イベントは長時間に渡るプログラムが多いため、飽きさせない内容を盛り込む必要があります。ゲーム大会など純粋に面白い企画を用意するだけではなく、プログラムの順序や休憩、食事のタイミングなどでメリハリを付けた進行が重要です。
実際に発生するトラブルの多くは、開場や受付時に起こることが多く、お迎えの段取りや事前アナウンスには十分配慮する必要があります。
来賓リスト作成や事前のアナウンスに始まり、お迎えする際のスタッフの立ち位置。さらに挨拶やお辞儀の姿勢に至るまで。また受付時や閉会、退場時の動線確保など、事前に検討し、準備しておくべき点は山ほどあります。そしてそれらすべては、運営マニュアルに落とし込み、誰でもわかるようにしておく必要があります。
実はこのお客様は、ザ・コスモホールに相談される前、ホテルでの開催を検討していたようです。これまでの軌跡を振り返り、創業当時の様子を映像やスライドを使って大型スクリーンで見せたいという希望をお持ちでした。
ところが「実際に企画を進めてみると「ホールの使い方などホテル側の制約が多い」「設備をオプションで増やしていくとコストが合わない」などの課題がわかり、結局断念した、という経緯がありました。かといって「コストを削って華やかさが失われるのだけは避けたい」など、コスト面とイベント内容のバランスをどう取るか、頭を悩ませていらっしゃったのです。
ザ・コスモホールは高い天井高に巨大スクリーンと映像での演出やステージを使ったイベントに適した会場。しかも設備の多くが会場費に含まれていることから、ホテルと比較した際、総額でかなりコストを抑えることができたのが、会場決定のポイント。また、通常なら自分たちスタッフで準備したり当日動いたりしなければならない内容が、ザ・コスモホールのコンシェルジュやサービススタッフで大きくカバーできたことが一番大きかったようです。
今回は社員の家族を招いたとても珍しい周年イベントでしたが、一般的な周年イベントには大きく2種類あります。
ゲストは主に社外のお客様。一般的には10年単位以上の長期スパンで実施。老舗企業では50周年や100周年で行うこともあります。2時間未満のイベントも多く、映像による新社屋や工場のお披露目や、製品発表会に併せて実施することもよくあります。
演出は「厳粛」な雰囲気で実施するのが定番です。来賓挨拶に始まり、乾杯や鏡開きと進み、代表挨拶に続くセレモニースタイルが好まれます。通常はお食事を出すことが多く、お土産(引き出物)も豪華なものが少なくありません。
社外向けの周年イベントよりも短く、10年スパンで開催することも珍しくありません。中には5年、もっと多いところは毎年行う企業もあります。「セレモニー」というよりは、社員に対する慰労や「盛り上がり」を軸に演出することも少なくありません。
時間も2~3時間から半日かけて行うこともあり、長時間の傾向があるため、飽きさせない演出が重要となります。
※上記に掲載した事例はお客様が特定されないよう編集を行っております。
事実や実績に基づいておりますが、あくまで「よくあるモデルケース」としてご覧いただければ幸いです。